壁紙は張り替えず、コート剤を塗って新品同様に再生!『壁紙リメイク』施工

内装業の方へ

 「これまでずいぶん辛抱してクロスの張り替え施工をやってきたが、
もう限界です。」

「これ以上、このクロスの張り替え施工だけやっていても
食べていけません。」

「クロスの張り替え施工以外に自分達で出来る仕事があれば
やりたいのですが・・・。」

「いっそ、クロスの張り替え仕事を辞め、
別の仕事に転職しようかと考えています。」

ココ数年、
全国ホームサービス協会には緊迫した状況を話す
内装(クロス張り替え)施工業者の人からの問い合わせが
頻繁に来ています。

「クロス張り替え施工単価が昔に比べて半分以下、

クロスの張り替え施工単価を下げ、
その分クロスの張り替え仕事量が増えるのだったら
我慢も出来るし、辛抱もできる。

しかし、
実際はクロス張り替え施工単価が下がった上に、
クロス張り替え仕事自身が激減。

この先何をどうすれば状況が回復出来るのか・・・
考えれば考えるほど心配で夜も眠れない・・・。」

「昔ははっきり言って儲かった。
それが今では、仕事もめっきり減っている。
施工単価もどんどん落ちている。

おまけにクロス張り替えすると、
ホルムアルデヒドが発生するだの、
クロスを焼却するとダイオキシンが出るだの、
新聞、雑誌、報道関係から“環境に悪い元凶だ”と言われ、
現在、本当にクロスの張り替え施工がやりづらくなった。」

上記のように、
相談される内装(クロス張り替え)業者の人には、
悲痛な訴えをされる人も結構いらっしゃいます。

どうして最近になって張り替え施工単価が下がった上に、
クロスの張り替え施工自身も急激に減ってしまうようなことが
おきてしまったのでしょうか?

またクロス張り替えは“環境に悪い”とはういうことなのでしょうか?

当会に相談される内装業者の方の話しを基に、
当会も色々文献を調べ、様々調査した結果、

なぜ、クロスの張り替え事情が悪化したかの要因が
浮かび上がってきました。

壁紙クロス張替単価低下、需要激減の理由 その1 
賃貸住宅の動きが止まった
     

賃貸アパート・賃貸マンションなど賃貸住宅は
壁紙クロス張り替えの最大のマーケット!

たしかに分譲住宅でも壁紙クロスは張り替えます。
しかし、分譲住宅はいったん家を建てればリフォームまで
10年以上壁紙クロスの張り替えはしません。

ところが賃貸住宅では、
入居者が替わるたびに壁紙クロスの張替えが行われているのが普通。

賃貸住宅では、非常に早い周期で壁紙クロスの張り替えの仕事が発生し
リピート率も高いと言えます。

しかし、今は違います。状況が一転してしまいました。

世の中全体は不景気一色。
財布のヒモが閉まり、人も商品も思うように動かなくなっています。

賃貸アパートや賃貸マンションでも、
経費削減のため壁紙クロスの張り替えの依頼が激減しています。

その激減したマーケットを同業者で奪い合っているので
施工単価も当然下がります。

しかし、原因はそれだけではありません。

 

壁紙クロス張替単価低下、需要激減の理由 その2 
壁紙クロスの張り替え代が入居者から大家さんへ!!

以前は、壁紙クロスの張り替え施工代というのは、
原状回復工事費(改装工事代)としてアパートマンションの入居者の敷金から
出ていました。

しかし、敷金よりも超えた原状回復工事費を入居者に請求するケースもかなり多く、
アパート・マンションの大家さんと入居者の間でのトラブルが多発していました。
さらに大家さんと入居者の間のトラブルは年々増加していったのです。

原状回復工事費をめぐる大家さんと入居者間のトラブルは、
テレビや新聞などマスコミでも大きく取り上げられました。

マスコミで敷金問題が大きく取り上げられたことにより、国(政府)が平成10年3月、
各機関へ入居者の敷金で原状回復工事費を払うことへの厳重注意を通達しました。

平成10年3月以降、
壁紙クロス張替等の原状回復工事費を入居者の敷金から取ることがタブー
になりました。

さらに不景気の影響で、
空部屋が出ても、なかなか次の入居者が決まらない状況が続き、

この状況を改善しようと、
賃貸アパート・マンションでは敷金や礼金を減らすようになりました。

つまり、今まで敷金2ヶ月、礼金2ヶ月だったのが敷金2ヶ月、礼金1ヶ月にしたり、
敷金1ヶ月、礼金1ヶ月にしたのです。
最近は、古くなって人気のない建物は、敷金礼金0円となっているようです。

この「敷金礼金を下げる」ということが、
壁紙クロス張り替えを行なう施工業者の方にとっては大きな打撃となりました。

これまで入居者の敷金礼金でまかなわれていた
空部屋の原状回復工事費(改装費)が大家さん負担となりました。

すると、大家さんは、原状回復工事で一番お金のかかるクロスの張り替え
を行なうことに躊躇(ちゅうちょ)するようになったのです。

そして、
▲多少、壁紙クロスが汚れていても張り替えない

▲壁紙クロスの張り替えを行わずに済む方法はないか検討する

というように大家さんが考えるようになりました。

 

クロス張替単価低下、需要激減の理由 その3 
平成16年 東京ルールが決まり、クロス張替え業界は大打撃!!

▲平成13年4月、
消費者契約法で「入居者の利益を損なう賃貸借契約書は無効」が決定。
入居者が「原状回復トラブル」に関する裁判を行うことが増えました。

▲平成16年2月、
国土交通省で「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が改正。
「原状回復トラブル」の裁判で、ほとんど大家さんが入居者に負けている事実が公開。

▲平成16年10月1日、
東京都で、「賃貸住宅紛争防止条例東京ルール)」が施行。
契約時、不動産屋さんは下記の内容を 説明するよう義務付けられました。

1.原状回復工事は大家さんが行なうこと
2.入居中の修繕は大家さんが行なうこと
3.入居者が負担する費用は具体的に何か
4.修繕や管理を行なう業者の連絡先

この条例で、今まで
入居者負担だった費用が全て大家さん負担と義務付けられました。


今までは、空部屋の原状回復工事の手配は、
不動産屋さんにすべてお任せという大家さんがほとんどでした。

それは、今まで不動産屋さんに支払われる工事手配手数料も含めて、
すべて入居者の敷金から出していたからです。

しかしこれからは、不動産屋さんに空部屋工事の手配をお願いすれば、
工事代金以外に、不動産屋さんに支払う手配手数料もすべて大家さんが
負担しなければいけなくなったわけです。

自分で費用を出すとなれば、出来るだけ費用は削減したい考えるのが心情。

今まで原状回復工事の依頼をすべて不動産屋さんに委託していた大家さんが、
自ら原状回復工事をしてくれる職人さんを探すようになりました。

この条例が施行され、入居者とのトラブルを避けるため、
関東では、空部屋の原状回復工事の手配を止めた不動産屋さんも
ずいぶんいらっしゃいます。

では、なぜ、関東で決まった“東京ルール”の考え方が
全国に広がってしまったか?

それは、全国に支店を持つ関東の大手不動産屋さんの存在が
大きく影響しています。

全国に支店を持つ関東の大手不動産屋さんは、

“東京ルール”の考え方は、
いずれ全国の地方団体へも広がることを見越し、

各支店に「原状回復工事代金は大家さんが払う」
対応に徐々に切り替えていきました。

そして、地方の小さな不動産屋さんも、
大手不動産屋さんにならい、
「原状回復工事代金は
大家さんが払う」対応に切り替わっていったのです。



原状回復工事を手配している不動産屋に営業が集中

東京ルールが決まり、不動産屋さんの多くは、
入居者とのトラブルを避け、『クロス張替え工事の手配』を
行なわなくなったのですが、

しかし現在も、
壁紙クロス張替工事の手配を行なっている不動産屋さんは一部あります。

世の中には「自分で業者を探すのは面倒だ」と原状回復工事工事の手配を
不動産屋さんにお願いする資金的に余裕のある大家さんもいらっしゃいますので。

原状回復工事の仲介を行なう不動産屋さんに営業が集中すれば、
当然、競争激化となりますので、どんどん壁紙張替施行単価は下がります。

今、不動産屋さんだけに頼って壁紙張替工事を行っている
リフォーム業者の方は、たいへん厳しい状況にあるのではないでしょうか。
 

壁紙クロス張替単価低下、需要激減の理由 その4 
「壁紙クロスの張り替え施工は環境に悪い?!」

現在、環境を考慮したエコビジネスが急速に伸びています。

反対に、環境を無視した環境問題を発するビジネスは、
世の中から排除、抹殺される傾向にあります。

現在使用されている壁紙クロスの多くは塩化ビニールクロス。

この塩化ビニールクロスが今まさに環境問題として、
新聞・雑誌・テレビ等で取り上げられ、かなり問題視されています。

※塩化ビニールクロスを処分すればダイオキシン問題

※クロス張り替え施工時に発生するホルムアルデヒド問題

※クロス張り替え施工の独特のニオイによるシックハウス症候群問題

など、残念ならが“壁紙クロス張り替え施工は環境に悪い”
という認識が世の中に広がっています。

 

壁紙クロス張替単価低下、需要激減の理由 その5 
クロスリメイク施工登場による市場の変化!!

自分のお金を出すのであれば、
一番費用のかかる壁紙クロスの張り替えはやらずに済ませたい!」
これが、アパート、マンションの大家さんの本音。

そうはいっても空部屋の壁紙クロスはきれいにしないわけにはいきません。
クロスが汚れていると、部屋の第一印象が悪く見えるからです。

だから今までは、
どうしてもクロスの張り替えはやらないわけにはいかなかったのです。

そんな中、
クロスにコート剤を塗るだけで、壁紙クロスの汚れ、黄ばみ、キズが修復、
クロスが新品同様に再生するという「クロスリメイク施工」
が登場しました。

このクロスリメイク施工は、クロスが新品同様に再生するだけでなく、
クロスの張り替えよりもスピード施工、そしてなによりも施工費が安いのです。

“もし、あなたがアパート、マンションの大家さんだと想像してみてください。

「仕上がりは新品同様、それで施工が早く、費用は今までよりも安い」
そんな施工があれば、当然その施工に興味を持つのではないでしょうか?!

クロスリメイク施工の存在を知った 大家さんは、
クロスの張り替えの替わりに、とにかく一度はクロスリメイク施工を試したい
と考えるようになりました。

 


現在、クロスの張り替えを専門に行う会社にとって、
クロスリメイク施工は無視できない存在となり、
緊急に、クロスリメイク施工を導入する会社も少なくないようです。

クロスリメイク施工を導入するか、しないかで
今後のクロス施工の明暗が大きく分かれているからです。

クロスリメイク施工を導入した会社は、その後も安定した仕事を取得し、
クロスリメイク施工を導入出来なかった会社は、まったく仕事が来ない
という恐ろしい現象も起こっています。

 

 

 

 

 

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大家さんは?